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環境ニュース[国内]

IHI、鹿児島市に保有する土地で木質バイオマス発電事業実施、自社設備を導入

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2016.02.23 【情報源】企業/2016.02.16 発表

 IHIは、鹿児島市に保有する土地で木質バイオマスによる発電事業を実施する。自社の設備を導入してバイオマス燃料を100%使用する発電所を設置し、発電した電力の全量を再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づいて九州電力に20年間売電する。夏ごろに発電所の建設を始め、2018年末ごろの完成を予定している。
 バイオマス発電所は鹿児島市臨海部の七ツ島地区にIHIが保有する土地の一部に建設する。この土地一帯には、IHIが参画する出力70MW(7万kW)の大規模太陽光発電所「鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」や、IHIが研究を進める微細藻由来バイオ燃料製造の試験設備がある。バイオマス発電所は約6万2000m2の未利用地を活用する。
 バイオマス発電所の出力は49MW(4万9000kW)で、年間約33万7000MWh(3億3700万kWh)の発電電力量を見込む。これは一般家庭約7万7000世帯の年間使用電力量に相当し、約20万tのCO2排出量削減効果がある。燃料は東南アジアから輸入するパームヤシ殻を中心に木質ペレット(小型固形燃料)や一部地元の間伐材も使用する。
 IHIを主体に地元企業も含む数社とこのプロジェクトの特別目的会社(SPC)を立ち上げて運営する。IHIはバイオマス発電所向けのボイラーなどの設備を製造しているが、自らバイオマス発電事業を行うのは国内で初めてとなる。土地の有効活用、機器供給に加えて運営・保守も併せて事業を推進する戦略の一環として展開する。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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