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環境ニュース[国内]

花王、VOCレスの環境負荷低減顔料インクを開発、軟包装用フィルム印刷を実現

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2016.03.18 【情報源】企業/2016.03.16 発表

 花王は、揮発性有機化合物VOC)レスで環境負荷を低減する水性インクジェット用顔料インクを開発した。これまで難しかった軟包装用フィルムへの高品質の印刷を実現した。世界初のインク技術だという。花王はこの技術を活用して産業印刷に新規参入する。軟包装は、プラスチックフィルムや紙など柔軟性のある基材で構成する包装を意味する。
 改正大気汚染防止法VOCの排出削減が求められていることから開発した。従来の軟包装フィルム印刷は品質を高めるためにVOCを使った油性インクか、アルコールを含む水性インクを使用している。印刷工程で排出されるVOCの量が多くなることが課題だった。花王は顔料技術と界面物性制御技術の研究を重ね、その成果でVOCレスを可能にした。
 今回花王は、印刷機器製造のシンク・ラボラトリー(千葉県柏市)と協業し、開発したインクを使って高画質で信頼性の高い軟包装用フィルム印刷を実用化する、インクジェット印刷技術を確立した。水性グラビア印刷に展開できることも確認した。

 VOCレスは印刷工程で排出されるVOCが700ppmC(炭素換算濃度)と定義している。花王はこの技術を生かして産業印刷分野で展開を始める。同時に、社会的課題の解決につながる研究を進め、環境負荷を抑制する付加価値の高い商品づくりとサービス提供を推進する。この技術はドイツで5〜6月に開かれる「国際印刷・メディア産業展」で披露する。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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