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環境ニュース[国内]

王子HD、100%子会社が三菱製紙とバイオマス発電事業実施、共同出資会社設立

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2016.03.31 【情報源】企業/2016.03.28 発表

 王子グリーンリソースは、三菱製紙とバイオマス発電事業を実施する。同社は、王子製紙をグループ企業に持つ王子ホールディングスの100%子会社で、パルプ・木材・植林・エネルギー事業を手掛ける。発電・売電事業の共同出資会社を設立し、三菱製紙の八戸工場(青森県八戸市)敷地内に、バイオマスボイラーを設置する。
 新会社「エム・ピー・エム・王子エコエネルギー」は、三菱製紙八戸工場の構内に置いた。資本金は500万円で、3月1日に立ち上げた。王子グリーンリソースが55%、三菱製紙が45%出資し、社長には王子グリーンリソースの常務が就いた。発電事業、売電事業と、その他付随する関連事業を展開する。
 発電設備は約7万5000kWの出力があり、ボイラーは1時間あたり235tの蒸気を発生させられる。木材チップやヤシ殻などのバイオマスと、石炭を燃料にする。年間約5億3000万kWhの売電量を計画し、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用して電力会社に売電する。年間約110億円の売上高を見込む。
 発電設備には約240億円を投資する。三菱製紙が設備の運転と保守を担当し、王子グリーンリソースがバイオマス燃料を調達する。2019年6月の事業開始を予定する。同社は王子グループの資源環境ビジネスを統括する。三菱製紙八戸工場は臨海部に立地し、印刷用紙や白板紙、コピー用紙を生産している。【王子ホールディングス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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