一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

IHI、鹿児島市で計画する木質バイオマス発電による売電事業で事業会社を設立

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2016.05.31 【情報源】企業/2016.05.26 発表

 IHIは、鹿児島市で計画する木質バイオマス発電による売電事業で、事業会社「七ツ島バイオマスパワー」を5月26日に設立した。IHIと、東京センチュリーリース、九電工、地元企業など8社が出資した。計9社の出資金と鹿児島銀行を中心にした地域金融機関、日本政策投資銀行(DBJ)からのプロジェクトファイナンスで資金を調達する。

 七ツ島バイオマスパワーは鹿児島市に置き、資本金は5億円となる。IHIが鹿児島市臨海部の七ツ島地区に保有する土地の一部、約6万2000m2を賃借して発電能力49MW(4万9000kW)のバイオマス発電所を建設する。夏ごろの着工を予定している。発電した電力の全量を再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づいて、九州電力に20年間売電する。

 バイオマス発電所は2018年末ごろに完成予定で、年間で約33万7000MWh(3億3700万kWh)の発電電力量を見込む。これは一般家庭約7万7000世帯の年間使用電力量にあたり、CO2排出量削減効果は約20万tにのぼる。燃料は東南アジアから輸入するパームヤシ殻が中心になり、木質ペレット(小型固形燃料)や地元の間伐材も一部使用する。

 混焼できる設備にするものの、基本的には100%木質バイオマスを利用する。IHIはバイオマス発電設備を手掛けていて、この発電所にも自社製品を導入する。IHIが国内で自らバイオマス発電事業を実施するのは初めてで、土地の有効活用と機器供給に加え、運営・保守も含む事業戦略の一環となり、再生可能エネルギーの普及につなげる。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク