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環境ニュース[国内]

APPグループ、インドネシアで再生可能バイオ燃料の試験的プロジェクトを支援

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.08.12 【情報源】企業/2016.08.08 発表

 インドネシアに本社を置いて紙・パルプ製造を手掛けるアジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)グループは、同国で再生可能バイオ燃料の試験的プロジェクトを支援する。西カリマンタン州政府が推進するビジョン「環境に配慮した発展」の一環として取り組む。化石燃料の使用量削減に向けて、ケミリ・スナンと呼ぶ植物の農園開発を目指す。

 プロジェクトは西カリマンタン州などとの協働事業となり、同州内の生産林約5000haでケミリ・スナンを栽培し、年間3万〜4万tのバイオ燃料生産を目標にする。ケミリ・スナンは、インドネシアのバイオディーゼル・プログラムやEU(欧州連合)をはじめとする主要な輸出市場にバイオ燃料を提供する潜在的な供給源として期待されているという。

 ケミル・スナンは小規模農家でも取り入れやすく、プロジェクトの初期段階では小規模農家の組合を通じて地域コミュニティーの作物にして重点的に開発に取り組む。収穫率は1haあたり10tと高く、バイオ燃料の供給源になることに加え、残さを肥料や動物の飼料、バイオガスに使用できる。樹幹が大きく広がり、地中深く根を形成する。

 このため、土壌の浸食や水の蒸散を防止するとともに土壌の保水力を高める。温室効果ガスの排出を削減すると同時に、荒廃地に植樹することで景観地域を森林火災のリスクから守り、土地の生産性向上、地域の所得創出にもつなげられる。APPはインドネシア各地で展開する持続可能な発展に向けた活動で試験的プロジェクトを支援する。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)
 

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