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環境ニュース[海外]

国連環境計画、アジア、アフリカ、中南米の水汚染による健康リスクに対する政策提案を発表

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2016.09.13 【情報源】国連/2016.08.30 発表

 国連環境計画(UNEP)は、アジア、アフリカ、中南米で地表水の汚染が悪化し、人の健康だけでなく食料源や経済も脅かしているとの報告書を発表した。これによると、1990〜2010年に病原菌汚染と有機化合物汚染が3大陸の河川の50%以上で増加、塩分汚染は約3分の1で増加しており、その背後には、人口や経済活動の増加、農業の拡大・集約化、河川や湖に流れ込む未処理の下水増加があるという。

 具体的に、病原菌汚染が深刻な河川は、中南米では約4分の1、アフリカでは10〜25%、アジアでは最大約半分にも及び、3大陸で最大3億2300万人がコレラや腸チフス等の感染リスクに曝されている。また有機物質による汚染が深刻な河川は3大陸の河川の約7分の1で、食料確保や淡水漁業を脅かしているという。この他、塩分汚染による農作物への悪影響や、富栄養化による生態系の変化に対する懸念も報告された。

 UNEPは、水汚染の現状把握には、特に途上国で水のモニタリングを強化する必要があると指摘。徹底的な評価を行えば、新旧さまざまな方法を活用して、汚染防止や汚染水の処理、廃水の灌漑用への再生利用等を進められるという。【国連環境計画

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