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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車など、畜産向け堆肥化促進システムの新商品開発、環境負荷を軽減

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2016.10.07 【情報源】企業/2016.10.05 発表

 トヨタ自動車は、メニコンとともに、畜産向け堆肥化促進システム「resQ(レスキュー)45」シリーズの新商品「新特別急酵 液体」を共同開発した。確実な散布で作業を効率化して環境負荷の軽減につなげる。トヨタ子会社で緑化・バイオマス事業を手掛けるトヨタルーフガーデンが販売元になり、豊田通商の販路で10月5日に販売を始めた。

 国内では家畜の排せつ物が年間約8000万t発生する。悪臭や水質汚染、温室効果ガスなど環境への影響が懸念され、適切な処理や有効利用が求められていることから開発した。新特別急酵 液体は従来の粉体状の堆肥化促進材と違い、液剤散布器を使うことで家畜排せつ物に万遍なく散布できる。これにより、作業を効率化し、安定した堆肥づくりができる。

 併せて、畜産農家の作業負担を抑え、家畜排せつ物による環境負荷の低減を図る。これまでトヨタとメニコンは粉体状の「新特別急酵」を開発し、家畜排せつ物を堆肥にする期間を約1カ月から約2週間に短縮するとともに、悪臭源になるアンモニアガスを、鶏ふんの場合で従来の約50〜90%減少させた。

 処理量が多い大型農場の堆肥化作業では、粉体の散布が大きな手間になり、既設の液剤散布器で簡単に散布できる液体状の要望が寄せられていた。液体だと保管スペースも縮小できる。トヨタとメニコンは2006年にレスキュー45シリーズの開発・販売を始めた。新特別急酵をはじめ各種商品をそろえ、累計売り上げ20万袋を2016年4月に達成した。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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