ドイツ　連邦内閣が第2次洪水予防法案を承認

　ドイツ連邦内閣は、洪水予防の改善を進めその手続きを簡素化するための法案（第2次洪水予防法案）を承認した。この法案は、洪水予防対策の計画、認可、実行の簡素化と迅速化を進め、州政府と連邦政府によって実施されている、55億ユーロの予算を持つ国家洪水予防プログラムを法的な側面から支えることを目指す。例えば、洪水予防対策に必要となる土地に対する先買権の導入や行政裁判所の第1審の省略により認可済みの洪水予防対策に対する行政手続きの迅速化などが含まれる。また、洪水被害を回避・最少化するために、リスク地域における熱油消費施設の新規導入の禁止や既存の設備に対する追加対策の義務といったこれまで規定されていなかったことを定め、さらにリスク地域において洪水に適した建築を進めるために自治体やその他の行政機関に対する十分な権限授与が含まれている。【ドイツ連邦環境省】