一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

住友電工、モロッコに集光型太陽光発電プロジェクトの実証設備が完成

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.11.16 【情報源】企業/2016.11.11 発表

 住友電気工業がモロッコに建設した集光型太陽光発電プロジェクトの実証設備が完成した。同国の再生可能エネルギー導入主導機関、太陽エネルギー庁(MASEN)と契約を締結し、現地時間の11月10日に完工式を開いた。2021年5月までを実証期間として運用を始める。安定した発電に向けて総発電量の計測や品質分析を実施する。

 集光型太陽光発電の実証設備は、モロッコ中部のワルザザート市にあるMASENの研究施設敷地内に6月から建設してきた。1MW(1000kW)の出力がある。住友電工の集光型太陽光発電システムを使った初のメガワット級プラントとなる。住友電工とMASENは、2015年9月から出力20kWのシステムで実験してきたが、大幅に拡大した。

 集光型太陽光発電システムは、変換効率が非常に高い化合物半導体の発電素子を使用し、太陽を正確に追尾しながらレンズで日射光を集めて発電する。一般的な結晶シリコン太陽電池の約2倍の変換効率がある。発電素子の温度依存性がほとんどないことから、日射量が多く気温が高い地域で有効な発電システムになるという。

 実証実験は気候や砂ぼこりに影響されない発電を目指す。モロッコは高い日射量があり、2020年までに2000MW(200万kW)、2030年までに4500MW(450万kW)の太陽エネルギー発電設備を導入する方針を掲げる。住友電工はこの実証を機に、モロッコをはじめとする中東地域や世界の高日射地域で、集光型太陽光発電システム事業を進める。【住友電気工業株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク