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環境ニュース[国内]

ダイキン工業、ポルトガルで自動デマンドレスポンス実証事業を実施、電力需給を調整

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.11.28 【情報源】企業/2016.11.22 発表

 ダイキン工業は、ポルトガルで自動デマンドレスポンス(ADR)技術の実証事業を実施する。電力消費の約4割を占めるエアコンの利用がピークになる夏でも電力の需給バランスを調整する仕組みを構築し、再生可能エネルギーを安定的に使えるようにする。実証を踏まえ、空調メーカーとして欧州でソリューション提案力を強化する。

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業の委託先に選ばれた。11月から2019年12月まで約3年間行う。ADRは、需要家が所有する空調などの機器の自動運転管理による電力消費の調整を意味する。実証事業は、電力の供給量に応じて消費の上限を自動制御する機能を加えたビル用マルチエアコンを使う。

 ポルトガルの首都リスボン市の市庁舎や研究所など、複数のビルに設置する。前日の天候や毎日のエアコンの使用状況などから電力需要の推移を予測し、消費量を自動調整する制御システムと連動させて空調のADRシステムを構築する。電力供給の調整は、現地の電力小売事業者と複数のバーチャルパワープラント(VPP)事業者が手掛ける。

 VPPは仮想発電所を指し、分散する中小規模の再生可能エネルギー発電設備などを遠隔・統合制御して1つの発電所のように機能させる仕組みだ。ADRシステムによって再生可能エネルギーを使った空調機器の安定的な運転を実証する。電力需給のバランスを調整することで再生可能エネルギー中心でも電力需給を安定化させられる。【ダイキン工業株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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