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環境ニュース[国内]

東芝、東京海洋大学とNREG東芝不動産が研究する燃料電池実験船向けに電池納入

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2016.11.29 【情報源】企業/2016.11.24 発表

 東芝は、水素燃料電池の実験船「らいちょうN」向けに、定置用の純水素燃料電池を受注し、納入した。同船は、東芝と東京海洋大学、野村不動産グループでオフィス賃貸や東芝グループの不動産管理を手掛けるNREG東芝不動産とで共同研究している。実船試験が10月に始まり、2020年の水素燃料電池船実運用を目指す。

 東芝は、出力3.5kWの定置用純水素燃料電池2台、計7kWを納めた。純水素燃料電池は水素をそのまま燃料にするため、CO2を発生させることなく発電できるうえ、短時間で発電を開始することが可能になる。らいちょうNは燃料電池に加え、容量145kWh(13.2kWhが11パック)分のリチウムイオン二次電池も備える。

 らいちょうNは軽合金属(アルミ)製で長さは12.6m、総トン数9.1tで最大11ノット(時速約20.4km)の速力がある。東京・江東の東京海洋大学から半径10カイリ(18.52km)を試験水域にする。東京海洋大学とNREG東芝不動産は、実運用船の建造も視野に入れ、海上で純水素燃料電池を使用する際の課題を抽出する。

 試験で得られる成果は、国土交通省が進める燃料電池船の安全ガイドライン策定にも活用される。東芝は今後も、水素の製造から利活用まで技術開発を推進し、水素社会の実現を後押しする。NREG東芝不動産は、先端水素技術の情報発信と舟運の活性化をテーマの1つにして東京・芝浦で大規模再開発を検討している。【株式会社東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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