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環境ニュース[海外]

インドネシア、泥炭地の水文学的機能を損なうあらゆる活動を禁じると発表

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2016.12.27 【情報源】国連/2016.12.05 発表

 国連環境計画(UNEP)によると、インドネシアは泥炭地の水文学的機能を損なうあらゆる活動を禁じるという画期的な取組を発表した。泥炭地は陸上の最大の土壌炭素ストックであり、泥炭地の炭素貯留量は大気中の炭素の60%以上に相当する。泥炭地の排水と燃焼による炭素排出は、世界の人為起源の炭素排出の最大5%を占めているが、主にパーム油や木材パルプを生産するための土地転換や火災によって泥炭地減少の脅威がさらに高まっている。2015年にはインドネシアの泥炭地燃焼は4300万人に影響を及ぼし、50万人以上が呼吸器疾患で治療を受ける原因になったうえ、161億ドルの経済的損失を生んだという。UNEPはインドネシアの決定をパリ協定実施へ向けたこれまでで最大の約束の一つと高く評価し、温室効果ガス排出削減や泥炭地火災の回避への寄与に期待を示した。なお、先日モロッコのマラケシュで開催されたCOP22では、インドネシアはペルーやコンゴと共に新たな地球規模の泥炭地イニシアティブへの参加を表明している。【国連環境計画

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