一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

帝人、ドイツのグループ企業が素材を提供する環境配慮型構造材が新技術賞受賞

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2017.01.16 【情報源】企業/2017.01.11 発表

 トーホウ・テナックス・ヨーロッパが素材を提供する環境配慮型の構造材、C3(カーボン・コンクリート・コンポジット)プロジェクトが、実用化に向けた新技術を表彰する同国の「ドイツ未来賞2016」を受賞した。同社は帝人のドイツのグループ企業で、同賞は革新的な技術に授与される。C3はコンクリートを炭素繊維で補強した構造材となる。

 トーホウ・テナックス・ヨーロッパは、帝人子会社で炭素繊維を手掛ける東邦テナックスの海外グループで、炭素繊維・複合材料事業を欧州で展開する。C3は、コンクリートと炭素繊維を複合化することで耐久性を持たせ、長寿命化する。定期的なメンテナンスも不要になり、従来の鉄筋コンクリートの代替材料として研究が進んでいる。

 ドイツ未来賞は革新的な技術に対してドイツの大統領が授与する。新しい技術を表彰する賞では同国で最も権威がある。C3のプロジェクトは、同国のドレスデン工科大学を中心に150以上の企業や研究機関がC3の普及を目指して共同研究を実施している。ドイツ未来賞2016では同大学の3人の教授がヨアヒム・ガウク大統領から表彰された。

 今回ドイツ未来賞2016を受賞した教授の1人によると、C3を利用するとコンクリート資材の使用量が最大で80%抑えられると想定され、より環境に優しく、スリムな建造物の建築が可能になる、と考えられているという。東邦テナックスは今後も、トーホウ・テナックス・ヨーロッパを通じてC3プロジェクトへの技術協力を継続していく。【帝人株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク