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環境ニュース[国内]

大日本印刷、自動車の軽量化へ曲面樹脂ガラスを開発、サンルーフなどに使用可能

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2017.01.23 【情報源】企業/2017.01.18 発表

 大日本印刷(DNP)は、自動車を軽量化する曲面樹脂ガラスを開発した。従来の耐候性、耐摩耗性に優れた「DNP超耐候ハードコート転写フィルム」の加工性を改良し、車で必要になる曲面の形状に対応させた。サンルーフ(屋根の開口部)などに使用できるようになる。DNPが成長領域に掲げて強化する自動車関連事業の新製品開発の一環で取り組む。

 車のCO2排出量規制が強化される中、車メーカー各社は燃費性能向上に向けて軽量化を進めている。樹脂ガラスは耐衝撃性や断熱性に優れるうえ、重さが一般のガラスの約半分で、車を軽くできる。DNPは独自技術で樹脂ガラス用のDNP超耐候ハードコート転写フィルムを開発し、これを転写した樹脂ガラスを2016年2月に産業用に発売した。

 この転写フィルムをポリカーボネートなど樹脂の表面に転写することで太陽光や風雨などへの耐候性と、傷などへの耐摩耗性を高める。今回、自動車用途向けに同フィルムのハードコート層を改良した。これにより、課題だった曲面に対応させ、曲面樹脂ガラスを開発した。直径160mmまでの曲げ加工が可能になる。一般ガラスと同等の透明度も保持する。

 DNPは車やバス、鉄道車両などの用途でこの転写フィルムを使った曲面樹脂ガラス製品を展開し、2020年度に年間50億円の売上高を目指す。併せてDNPは車、バス、鉄道車両の内装材用に、表面の凹凸でさまざまな触感が付与できるこれまでにない加飾フィルムを開発した。視覚効果に加え、表面の材質感が手触りで確認できるようになる。【大日本印刷】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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