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環境ニュース[国内]

福岡市、下水処理水と海水から水素 塩分濃度差を利用して製造

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2017.02.08 【情報源】地方自治体/2016.12.06 発表

 福岡市で、下水処理水と海水の塩分濃度差を利用した水素製造システムの実証実験が行われている。水素製造システムの実用化に向け、水素発生量や水素純度などの技術的な性能について検証する。二酸化炭素(CO2)を排出しないCO2フリー水素製造システムとして期待されている。
 同事業は、山口大学と正興電機製作所(福岡市)、日本下水道事業団が共同で実施している。福岡市と福岡地区水道企業団が下水処理水と濃縮海水を提供している。
 実証実験では、イオン交換膜という特殊な膜を用いた「電気透析」という技術を応用し、塩分濃度の違う下水処理水と海水を混ぜることで水素を作り出すことに成功した。電気透析は海水からの食塩製造や醤油の脱塩などに利用されている。
 昨年7月から始まった実証実験は今年3月末まで実施する予定。将来的には、燃料電池車などへの供給も視野に入れている。
 同事業は国土交通省の2016年度「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」の予備調査に採択され、国土技術政策総合研究所の委託研究として実施されている。
 
提供:月刊ビジネスアイ エネコ(日本工業新聞社)

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