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環境ニュース[国内]

清水建設、富士重工群馬製作所の解体工事で新工法を適用、環境負荷を大幅に低減

大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2017.02.08 【情報源】企業/2017.02.02 発表

 清水建設は、富士重工業の群馬製作所(群馬県太田市)西本館の解体工事に新しく開発した工法を適用し、騒音振動などによる環境負荷を大幅に低減する効果を上げている。2月2日までに約65%の工事を終えた。富士重工から解体工事に伴う周辺環境への負荷を最小限に抑制する工法を求められて提案し、有効性が認められて採用された。

 新しい工法「シミズ・クールカット」は、鉄骨鉄筋コンクリートや鉄筋コンクリート造りの解体向けに開発した。建物の部位を適度な大きさのブロックに切断・解体していくことが特徴だ。柱や梁(はり)を切断するアタッチメント(付属装置)「クールカット」が解体装置の核になり、油圧ショベルのアームの先端で稼働する。

 現場では柱・梁を切断するクールカット1機と壁を切断する装置が2機、床版を切断するカッター2機などが稼働してブロック切断・解体を行い、切断部材のトラックでの運び出しを考慮して、1ブロックが約8tになるようにする。解体の振動はほぼゼロで、敷地の境界まで伝わる騒音は従来工法の4分の3程度に減り、交通騒音で打ち消される。

 粉じんの量は従来工法の10%以下に抑えられた。工期は中規模ビルの場合はこれまでとほぼ同じになる。こうした利点が評価されて次の工事も内定している。今後もシミズ・クールカット解体工法の提案を推進する。西本館は中規模ビルで、老朽化が進んでいた。東武鉄道太田駅北にあり、自動車や人の往来が多い国道と県道に面している。【清水建設株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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