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環境ニュース[国内]

JFEエンジ・三井物産子会社など、岩手県松尾八幡平地熱資源探査が開発段階に

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2017.03.02 【情報源】企業/2017.02.17 発表

 JFEエンジニアリングと三井物産子会社で石油・天然ガス開発を手掛ける三井石油開発、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などは、岩手県松尾八幡平地域で進めてきた地熱資源の探査事業を開発段階に移行する。出力7000kW級の地熱発電所を建設する。建設資金の調達にあたり、JOGMECは債務保証対象事業に採択した。

 地熱資源探査事業は、事業会社の岩手地熱(同県八幡平市)が実施してきた。同社にはJFEエンジと三井石油開発が28.86%ずつ、JOGMECが13.41%、日本重化学工業14.44%、地熱発電開発調査の地熱エンジニアリング(岩手県滝沢市)が14.43%出資している。探査の結果、計画発電量に必要な地熱資源量が確認されたため探査から開発に進めることを決めた。

 岩手地熱は今後、関係する各種の許認可申請などの作業を進め、“シングルフラッシュ”方式の地熱発電所を建設する。シングルフラッシュは日本の地熱発電所で最も多く採用されている仕組みで、地下から取り出した地熱流体を気水分離器(セパレーター)で蒸気と熱水に分け、蒸気でタービンを回して電気をつくり、熱水は地下に戻す。

 岩手地熱は、発電所開発段階での建設資金の一部、66億5300万円を長期借り入れで調達する。JOGMECは優良な地熱資源の採取が認められることから、80%相当額を債務保証する。このプロジェクトは、JOGMECの地熱資源開発調査事業費助成金制度、地熱資源探査資金出資支援、地熱資源開発資金債務保証支援の全てを活用した初の事例となる。
【JFEエンジニアリング株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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