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環境ニュース[国内]

住友電工、小型・高効率の家庭向けリチウムイオン蓄電システムを開発、販売開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2017.03.06 【情報源】企業/2017.02.28 発表

 住友電気工業は、小型・高効率の家庭向けリチウムイオン蓄電システム「POWER DEPO(パワーデポ)III」を開発した。小型化で狭いスペースにも設置でき、普及が始まっているネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)にも適している。必要十分の容量で価格を抑える。住宅メーカーやリフォーム事業者を通じて5月下旬に販売を始める。

 ZEHは、住宅の断熱性・省エネ性能を高めるとともに、太陽光発電システムなどでエネルギーをつくって年間の一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナスでゼロにする住宅を指す。パワーデポIIIを太陽光発電システムと連携させると、太陽光発電でためた電気の有効活用によって電気料金を低減できる。非常用電源にも利用できる。

 容量3.2kWhのリチウムイオン電池を採用した。設計段階から小型・軽量化を目指し、施工を容易にして導入時のトータルコストを抑える。蓄電池の大きさの問題からこれまで設置が難しかったマンションのベランダや出窓の下、屋内の空きスペースにも置くことができる。外形寸法は幅530mm、奥行き300mm、高さ650mmで重さは約54kgだ。

 独自の電力変換技術によって、充放電時の変換効率は、自社の従来製品より大幅に高い95.5%になった。変換効率の高さと蓄電池セルの優れたサイクル特性から、1日当たりの充放電回数を2サイクルまで増やすことができる。充電時間は約3時間となる。蓄電システムの稼働率を上げることで、3.2kWhの容量でも経済効果を十分発揮するという。
【住友電気工業株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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