一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

伊藤忠商事が参画するインドネシア地熱プロジェクトが運転を開始、世界最大級

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2017.03.27 【情報源】企業/2017.03.22 発表

 伊藤忠商事が参画するインドネシア・スマトラ島北スマトラ州の地熱発電プロジェクト「サルーラ地熱IPP(独立発電事業)」で、計画する3系列のうち最初の1系列(1号機)が3月18日に商業運転を始めた。3系列を合わせると出力320.8MW(32万800kW)と世界最大級の地熱発電所になる。2号機は年内、3号機は2018年の運転開始を予定している。

 このプロジェクトは伊藤忠と九州電力が25%ずつ、国際石油開発帝石が18.2525%出資する事業会社を通じて進めている。インドネシア第4の都市メダンの南約350kmに位置するサルーラ地区に、同国国有石油の子会社PGEが保有する地熱鉱区を開発し、発電所を造って発電事業を行う。発電電力は30年間にわたって同国国有電力会社のPLNに売電する。

 運転を始めた1号機は約105.9MW(10万5900kW)の出力がある。地中からの蒸気を直接利用する“フラッシュ型”の発電設備と、フラッシュ型のタービンを回転させた後の蒸気を使って、沸点の低い媒体を蒸気にしてタービンを回す“バイナリー型”発電設備を組み合わせる。これにより発電効率を高められる。フラッシュ型の地熱蒸気タービンと発電機は東芝が納入した。

 インドネシアの地熱資源は世界2位の約2万8000MW(2800万kW)相当とされ、同国は戦略的な電力源に地熱を位置付けている。このプロジェクトは単一の開発契約では世界最大規模の地熱発電IPPとなり、伊藤忠は電力の安定供給を後押しする。伊藤忠が扱う再生可能エネルギー発電の総容量はこれを含めて海外と日本で1960MW(196万kW)に達する。
【伊藤忠商事株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース