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IHI、水中浮遊式海流発電システムを鹿児島沖の黒潮海域で実証試験

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2017.07.12 【情報源】企業/2017.07.07 発表

 IHIは、海流エネルギーを利用して発電する水中浮遊式海流発電システムの実証機を製作し、完成させた。100kWの出力があり「かいりゅう」と名付けた。えい航試運転の後、鹿児島県十島村口之島沖の黒潮海域で8月中旬ごろから1週間ほど実証試験を行う。国立研究開発法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と取り組んでいる。

 海流を実際に利用した100kW規模の海流発電の実証試験は世界で初めてという。海底に設置した重り(シンカー)から浮体式発電装置を海中に係留し、海流でタービン水車を回転させて発電するシステムだ。「かいりゅう」は出力50kWが2基で、タービンの直径は約11m、浮体の長さ、幅とも約20mある。水深約30〜50mの位置で浮遊して発電する。

 昼夜や季節による変動が少ない海流エネルギーを長期的に連続利用することで、年間60%以上の設備利用率で発電が可能になる。海底から係留して海中に浮遊させるため、1000m級の大水深域にも対応する。船舶の航行に支障がなく、設置海域を広く設定できる。保守整備時には浮力を調整して海上に浮上させられ、メンテナンスもしやすい。

 鹿児島県いちき串木野市の沖合で7月下旬ごろから1週間程度、船舶で装置をえい航して海中での挙動を確認した後、実証試験を実施する。IHIは発電性能や姿勢の制御を検証し、水中浮遊式海流発電システムの2020年の実用化を目指す。NEDOは、エネルギーが強く変動が少ない海流エネルギーを新しい再生可能エネルギー源として期待している。 【IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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