一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省、ゴルフ場で使用される農薬に係る平成28年度水質調査結果を公表
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2017.09.12 【情報源】環境省/2017.09.12 発表
環境省は、ゴルフ場で使用される農薬について、平成28年度に地方自治体等が実施したゴルフ場排出水等の水質調査の結果を取りまとめ公表した。1,038か所のゴルフ場を対象に、延べ27,182検体について実施し、その結果、ゴルフ場排出水の農薬濃度の指針値のうち、水濁指針値を超過した事例はなかった。
環境省は、ゴルフ場における農薬使用の適正化を推進し、水質汚濁の防止を図る観点から、平成2年5月に、ゴルフ場の排出水の農薬濃度に係る上限としての水濁指針値を定め、「ゴルフ場で使用される農薬による水質汚濁の防止に係る暫定指導指針」(旧指導指針)を策定し、都道府県等においては、同指導指針に基づき、ゴルフ場で使用される農薬について調査・指導が行われている。
また、平成29年3月に、生態系保全の観点から水産動植物被害の防止のための水産指針値を新たに定め、「ゴルフ場で使用される農薬による水質汚濁の防止及び水産動植物被害の防止に係る指導指針」(新指導指針)を策定し、都道府県に通知した。
平成28年度水質調査は 旧指導指針 に基づき行われたもの。新指導指針における新たな水産指針値と比べた場合、超えることとなる事例が見られたことから、すべての都道府県に対し、ゴルフ場関係者への新指導指針の周知を図るとともに、農薬の使用において一層の注意を促すよう求めている。
【環境省】