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環境ニュース[海外]

欧州委員会、欧州市民が安全な飲料水を利用できるよう飲料水指令改正案を提出

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2018.02.16 【情報源】EU/2018.02.01 発表

 欧州委員会は、安全な飲料水を将来にわたって確保するとともに、すべてのEU市民がその恩恵を得られるようにするため、飲料水指令の改正を提案した。改正案では、世界保健機関(WHO)の勧告に基づき、飲料水の安全性基準にレジオネラ菌、塩素酸塩など新たな項目を追加して安全性を高めた。また、貧困層を含め誰でも安全な水を利用できるような施策(公共スペースに飲料水の設備を設置するなど)を加盟国に求めている。さらに、市民に居住地域の飲料水に関する情報を利用しやすい形で提供し、水道水の安全性を周知する。水道水への安心感が高まれば、プラスチック製ボトル入り飲料水を買う必要がなくなる。これは、欧州市民には年間6億ユーロ以上の節約になるほか、プラスチック廃棄物を削減し循環型経済に貢献する。プラスチック廃棄物は海洋ごみの原因となっていることから、海洋環境の改善にもつながる。飲料水管理の強化で、漏水とCO2の排出の削減も可能だという。
 この改正案は、安全な水を求める欧州の市民運動「Right2Water」に応えるものでもある。この運動は、安全な水は市民の権利だと訴え160万人の署名を集めた。【欧州委員会】

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