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国連環境計画、砂礫採掘による環境破壊に警鐘

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2019.05.23 【情報源】国連/2019.05.07 発表

 国連環境計画(UNEP)は、世界の砂礫採掘の現状と影響をまとめた報告書「砂と持続可能性」を発表した。現在、世界の砂礫需要は、年400〜500億トンで、人口増、都市化、インフラ開発等によりこの20年間で3倍となった。砂礫資源のない地域での需要増により国際貿易量も急増し、今後、貿易量は年5.5%の率で増えると予測される。しかし河川からの過剰な砂利採取によって、河川が沿岸地域に運ぶ堆積物が減少し海岸浸食が進んでいる。流域では、汚染と帯水層の低下が起こり、洪水や干ばつの原因になっている。景観生物多様性生態系が変化し、これらに依存する観光等の産業、人々の生計も脅かされている。報告書によると、砂礫資源は水に次いで大量に消費される採掘資源だが、規制は国ごとに異なり、まったく規制のない国もある。報告書は、砂を多用する建設や設計の見直しとリサイクル、代替物利用による消費の削減と、持続可能な砂礫ガバナンスの実現が必要として、世界的な議論を呼びかけている。報告書は2019年3月の第4回国連環境総会(UNEA4)に提出された。同総会では、持続可能な砂利用を目指す行動の呼びかけを含む鉱物資源管理に関する決議も採択された。【国連環境計画

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