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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、欧州のエネルギーシステムに対する気候変動の悪影響を警告

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2019.07.04 【情報源】EU/2019.06.18 発表

 欧州環境庁(EEA)は、欧州のエネルギーシステムの気候変動適応の課題と機会を評価し報告書を公表した。
 この報告書は、気候変動と極端気象が欧州のエネルギーシステム全体に、より大きな影響を及ぼしつつあると警告している。特に重要なのは、気温・海水温の上昇、水の利用可能性や極端気象、沿岸災害等の変化で、これらは一次エネルギー資源(特に再生可能エネルギー資源)の利用可能性、エネルギーの転換・送配電・貯蔵・需要に影響を及ぼす。温暖化による暖房用エネルギーの需要減など経済利益をもたらす場合もあるが、エネルギー部門にも社会全体にも悪影響を及ぼす場合が多い(発電用水の不足、極端気象や海面上昇によるエネルギー設備の損害など)。気候変動の影響と適応の必要性は地域により大きく異なる。調査によると、適切な適応策が講じられなければ、極端気象による直接的損害は今世紀末までに年間数十億ユーロに達する可能性がある(間接費用はさらに増大)という。
 報告書は、EUのエネルギー同盟の下で国の気候・エネルギー計画や長期戦略を策定する際は気候変動の影響を考慮するよう、また、エネルギー部門の市場関係者は気候回復力の強化も考慮するよう提言している。【欧州環境庁】

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