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環境ニュース[海外]

アメリカ海洋大気庁、2019年のメキシコ湾のデッドゾーンは記録史上8番目に大きかったと報告

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2019.08.22 【情報源】アメリカ/2019.08.01 発表

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2019年7月末に測定されたメキシコ湾の夏季「デッドゾーン」(酸素欠乏海域)の面積は約6952平方マイルと報告した。記録のある33年間で8番目に大きく、過去5年間の平均値5770平方マイルを上回った。2019年7月23日から29日まで洋上調査を行い、測定した。2019年6月段階の予測では、2017年の史上最高記録8776平方マイルに迫る7829平方マイルであったが、2019年7月中旬のハリケーン・バリーにより一時的に崩壊し、その後再形成されたため、予測より狭くなった。通常、再形成には1週間かかるが、調査時点で、すでに再形成され拡大を続けていたという。流域の都市や農場が排出する栄養塩によって繁茂した藻類は、分解する過程で大量の酸素を消費し、海底付近は酸素欠乏状態となる。これは、海洋生物の死滅、生殖能力の低下、低成長等、環境と人々の生計に大きな被害をもたらす。アメリカ環境保護庁(EPA)等連邦機関や流域各州の参加する「ミシシッピ川・メキシコ湾流域富栄養化タスクフォース」は2035年までに5年間の平均値を1900平方マイルとする目標を掲げている。【アメリカ海洋大気庁】

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