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環境ニュース[海外]

世界資源研究所など、水リスクに起因する紛争の予測ツールを開発

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2019.12.23 【情報源】研究機関/2019.12.05 発表

 世界資源研究所(WRI)などが参加する水・和平・安全保障(WPS)パートナーシップは、水リスクデータに基づき世界の紛争勃発を予測するツールを公表した。世界人口の4分の1は水負荷が極めて高い地域に住んでおり、干ばつ、水不足、汚染などが紛争や飢饉、生活手段の喪失、移住の引き金になっている。シリアでは灌漑用水の持続可能でない利用と2006〜2011年の記録的干ばつによって150万人の農家が都心に移住し、社会の不安定化の一因になったと考えられる。ツールは、政治、経済、人口的な変数に加え、降水量、水不足、不作など環境・気象的変数を用いて1年先までの組織的紛争の発生可能性を予測する。試験では10人以上の死亡につながった紛争を86%の精度で予測できたという。今後1年間に、例えばアフリカ西部のマリ共和国で紛争地域が更に南に拡大することが予測されている。同地ではドゴン族の農民とフラニ族の牧畜民がますます不足する水と土地をめぐる紛争に巻き込まれており、民族差や外部武装勢力の存在が状況を悪化させている。【世界資源研究所

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