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環境ニュース[海外]

アメリカ海洋大気庁、2019年の高潮浸水の記録的増加と増加傾向の継続を報告

地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2020.08.03 【情報源】アメリカ/2020.07.14 発表

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、全米98検潮所の観測データに基づく「高潮浸水の状況(2019年)と予測(2020年)」を報告した。高潮浸水は、潮位が毎日の最高潮位の年平均値(平均高高潮位)を約0.5〜0.6mを超え、海水が街路にあふれ被害を及ぼす状態をいう。気候変動による海面上昇が原因とみられ、近年、記録的な増加を続けている。報告によると、2019気象年度(2019年5月〜2020年4月)も、沿岸地域で記録的な高潮浸水が発生した。発生頻度の中央値は4日で、史上最高タイであった前年の5日と少差であった。東海岸とメキシコ湾岸の19検潮所では、史上最高又はタイを記録した。大西洋岸南東部では、浸水日数は2000年比3倍となった。メキシコ湾岸西部は2000年比5倍で、最大の増加をみた。
 2020気象年度(2020年5月〜2021年4月)は、全米沿岸部で平均2〜6日の高潮浸水が発生するとみられる。特にメキシコ湾北東部と西部ではこれ以上の頻度となる。
 長期的には、2030年までに、全米沿岸部で年7〜15日の高潮浸水が発生すると予測され、2050年には年25〜75日まで増加する。所により、年180日に達する可能性もあるという。
【アメリカ海洋大気庁】

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