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環境ニュース[海外]

イギリス環境・食糧・農村地域省、熱帯雨林保護とサプライチェーン浄化のための新たな法律を提案

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2020.09.11 【情報源】イギリス/2020.08.25 発表

 イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、違法な森林伐採を取締り、熱帯雨林を保護するための計画を公表し、サプライチェーンの浄化に向け世界を牽引する法律案について今後6週間、国内外の利害関係者からの意見を募集する。
 世界の温室効果ガス(GHG)排出量の11%は森林減少に起因しており、森林保護は気候変動対策の中核を担う。また重要な生息地の破壊と劣化は、極端気象現象のリスク増大や生物多様性の低下、人獣共通感染症の伝播拡大も招く。森林減少の80%は農産物の生産が原因であり、森林伐採の多くが違法に行われているという。今回の法律案では、イギリスで事業展開する大手企業に対し、違法な森林伐採が行われた土地で栽培された作物の使用を禁じる。主要作物(カカオ、ゴム、大豆、ヤシ油等)の由来、及び森林等の生態系を保護する現地の法律に従って生産されたことを示す情報の公開により、サプライチェーンに関する注意義務を果たすことを企業に求め、遵守しない場合には罰金が科せられる。
 イギリスは、2021年の国連気候変動会議(COP26)の議長国として、この重要課題に関する世界各国の政府間協議への支援を続けるという。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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