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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、「エネルギー技術展望2020年版」でクリーンエネルギー技術の迅速な拡大の緊急性を強調

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2020.09.30 【情報源】国際機関/2020.09.10 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は「エネルギー技術展望2020年版」で、世界のエネルギー・気候目標を達成するにはクリーンエネルギー技術の劇的な拡大が急務と報告した。
 同報告書では、強靭で安全なエネルギーシステムを確保しつつ2070年までに炭素排出実質ゼロを実現するための800超の技術オプションを分析した。電力部門のみのクリーンエネルギー化では排出実質ゼロへの道筋の3分の1しか実現できず、エネルギーシステムのCO2排出の約55%を占める運輸・工業・建築部門に一層留意する必要がある。IEAはアジアの新興国等で今後も利用されるエネルギー資産(非効率な石炭発電所、製鋼所等)への対策として、水素エネルギーや炭素回収等の技術の迅速な開発の必要性を強調。水素エネルギー、炭素回収、バイオエネルギーを様々な部門で導入する持続可能な開発シナリオを提示したほか、2050年までに排出実質ゼロを実現するより迅速な技術革新として、再生可能エネルギーの発電能力を平均で2019年の4倍に拡大することも提言した。
 そのほか、クリーンエネルギー移行の促進で政府が果たす役割の重要性、コロナ危機に対する景気刺激策はクリーンエネルギー・気候目標の支援と経済活性化を目指す重要な機会となること等も指摘されている。
国際エネルギー機関

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