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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、欧州の保護地域の多くは具体的な保全対策と目標が不十分と報告

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2020.10.21 【情報源】EU/2020.10.06 発表

 欧州環境庁(EEA)は、EUの保護地域ネットワーク「ナチュラ2000」の管理評価の改善を目的とした調査を欧州環境政策研究所(IEEP)等と合同で行い、その結果概要を報告した。
 報告によると、EU及びEU加盟国は2015年までに保護地域の60%の管理評価を行うと国際的に約束したものの、これまでEU加盟国から管理効果の報告があった保護地域は8%にも満たず、EU協調プロセスまたは国家報告の収集を通じて監視と報告を大幅に改善する必要があるという。またEU加盟5ヶ国(フィンランド、フランス、アイルランド、スロバキア、オランダ)を精査したところ、保護地域の管理評価には大きな違いがあり、保護地域の管理・評価プロセスに関する指標が必要であることが分かった。現在の管理評価では、具体的で測定可能な保全目標や確立した管理措置、保護対象の生息地・生物種の保全データ、資金計画等が不十分だという。2020年5月発表の「EU生物多様性戦略2030」では、全ての保護地域の効果的管理が約束された。今後、管理効果を高めていくには、EUの鳥類指令と生息地指令の適切かつ完全な実施・取締が最も有効だとEEAは分析している。
【欧州環境庁】

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