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環境ニュース[海外]

世界資源研究所、アマゾン流域の採掘は先住民社会と生態系を脅かしていると報告

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2020.10.26 【情報源】研究機関/2020.10.07 発表

 世界資源研究所(WRI)は、アマゾン流域国の団体による地理空間・社会環境情報ネットワーク(RAISG)と共同で、同流域の先住民居住地の20%超(45万平方キロ)で採掘が行われ、数百の先住民社会と重要な生態系を脅かしているとする報告書を公表した。
 金価格の急騰と鉱物の需要拡大に伴い、世界で採掘による生態系や地域社会への脅威が高まっている。報告書によると、同流域の1131の先住民居住地が合法・違法採掘の影響を受け、先住民居住地370ヶ所で違法採掘が行われ、30以上の河川有害化学物質が流出している。また、先住民社会の森林管理能力が採掘により損なわれ、2000〜2015年、採掘が行われた先住民居住地はそうでない居住地と比べ森林減少率が高かった。しかし、国の法や規制は先住民より企業を優遇しがちで、採掘活動への政府の監視不足は、生態系の損傷だけでなく、先住民と採掘者との暴力的紛争につながる可能性もあるという。
 報告書は有害な採掘から先住民を守るために政府が取り得る具体策を概説。先住民の土地を守るには政府や企業、NGO等のより強い関与と緊急行動が必要だとしている。
世界資源研究所

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