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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、欧州の自然は深刻な衰退傾向にあると報告

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2020.11.05 【情報源】EU/2020.10.19 発表

 欧州環境庁(EEA)は、EUの自然の保全状況を包括的に評価した報告書を公表し、深刻な自然の衰退が続いていると警鐘を鳴らした。報告書によれば、持続可能ではない農業や林業、都市の無秩序な拡大、汚染などにより欧州の生物多様性は急激に低下し、何千もの野生生物種や生息地の存続が脅かされている。一部の種や生息地では保全状況の改善がみられるが、保全状況が良くない又は悪いとされる鳥類が39%、生息地が81%にのぼるなど、2020年までのEU生物多様性戦略の目標を達成するには十分でない。EEAは、EUの野鳥指令や生息地指令などの要件を満たすために加盟国の監視能力を向上させ、これらの指令や関連する環境規制を完全に実施するための取組等が求められると指摘する。EEAのブルイニンスク長官は、「食料の生産・消費や森林の管理・利用、都市建設のありかたを根本から変える必要があり、同時に、自然環境保全のための政策を効果的に実施・施行し、一段と野心的な気候変動対策を行うことが必要だ」と述べている。
【欧州環境庁】

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