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環境ニュース[海外]

IPBES、予防を重視しなければ新型コロナウイルス感染症よりも深刻なパンデミックの恐れがあると報告

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2020.11.17 【情報源】国連/2020.10.29 発表

 生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)は、感染症の世界的な大流行(パンデミック)リスクと自然劣化との関係について報告書をまとめ、感染症対策の焦点を発生後に抑制するという善後策から発生自体の予防へと移さない限り、今後パンデミックが頻発化、急拡大し、世界経済は一層大きな打撃を受け、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以上の死者が出ると警鐘を鳴らした。報告書によると、COVID-19は1918年のスペイン風邪から数えて少なくとも6つ目のパンデミックにあたり、これらは全て人間の活動が一因となっている。土地利用の変化や農地開拓、野生生物の取引や持続不可能な生産、消費などといった人間の活動によって野生生物や家畜、病原体と人間との接触の機会が増えたことがパンデミックにつながっているという。報告書は、「パンデミックの時代」を脱するには感染症対策の焦点を善後策から予防へと移す必要があると指摘し、パンデミックのリスクを低減するための政策的な選択肢も提示している。
国連環境計画

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