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環境ニュース[海外]

欧州委員会、航空から発生する非CO2の気候影響について報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2020.12.15 【情報源】EU/2020.11.24 発表

 欧州委員会は、欧州議会と理事会に対し、航空により発生する非CO2(窒素酸化物(NOx)、すす粒子、硫黄酸化物、水蒸気)の気候変動への影響について最新の研究を報告した。航空起源の非CO2の気候への影響はCO2と少なくとも同程度で、これまでの推定が裏付けられた。航空の100年間の地球温暖化係数(GWP100)は1.7、地球温度変化係数(GTP)は1.127であった。短寿命気候汚染物質の影響を考慮したGWP*では、非CO2を含む航空起源の排出による温暖化効果はCO2のみの約3倍となる。報告書は、航空起源非CO2に対する取組は、CO2削減取組と相まってEUの気候目標達成に貢献し、大気質改善による健康増進や農作物増収をもたらすと評価し、次の政策課題を示す。1)航空起源のNOxに対する課税とEU排出量取引制度への統合、2)燃料中の芳香族化合物の削減と再生可能代替航空燃料(SAF)使用の促進、3)気候感受性の高い地域を回避する航行軌跡を選択・最適化する航空管理計画(ATM)と、飛行ごとの気候賦課金(climate charge)の実施。
【欧州委員会】

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