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環境ニュース[海外]

世界気象機関、2020年は史上3位以内の高温の年となると暫定報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2020.12.22 【情報源】研究機関/2020.12.02 発表

 世界気象機関(WMO)は、2020年の世界の気候の状況について、10月までの暫定報告書を発表した。報告書によると、2020年1〜10月の世界平均気温は、工業化以前より約1.2℃高く、2020年は記録史上3位以内の高温となる可能性が非常に高いという。報告時点では、2016、2020、2019年の順で史上2位であるが、今後のデータで変化する。シベリアのベルホヤンスクでは6月20日に北極圏としては最高の38.0℃、アメリカ、カリフォルニア州デスバレーでは、8月16日に54.4℃の世界最高気温を記録した。2020年は低温をもたらすラニーニャ現象が発達したが、温暖化は継続した。温暖化に伴い、海氷の減少が続く。9月に年間の最小値となる北極海氷面積は、2020年9月は衛星観測開始以来2番目に小さく、7月と10月は観測史上最小となった。2019年の海洋貯熱量は、1960年以降で最高値であった。氷床融解により上昇を続ける海面は、ラニーニャ現象により最近わずかに低下するも2020年も上昇傾向にある。海洋の酸性化も進行している。極端気象による干ばつ、山林火災、洪水、熱帯低気圧等の多発・大型化が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行とあいまって、人々の生存・生活不安と不況をもたらした。
世界気象機関

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