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環境ニュース[海外]

デンマーク、北海における石油・ガス採掘を2050年までに完全に停止へ

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2020.12.24 【情報源】デンマーク/2020.12.04 発表

 デンマーク気候・エネルギー・建物省によると、同国議会は北海での今後の石油・ガス採掘に関し、現行の第8次ライセンス入札以降の免許付与を全て中止、2050年までに採掘を完全に停止する案を可決した。また、影響を受ける地域の成長と雇用を確保する公正な移行の取組、化石燃料生産国の役割に関する国際的活動を主導する公約等も決議した。
 デンマークは1972年に北海での化石燃料採掘を開始し、現在ではEU最大の産油国。採掘開始以降、北海から得た収益は累計で約5410億デンマーククローネに達し、採掘産業に直接・間接的に従事する労働者は2016年には約4000人となった。2020年6月に成立した国家気候法は、2050年の気候中立実現に向け、2030年までに温室効果ガス排出70%削減という法的拘束力のある目標を定めている。
 ヨルゲンセン気候・エネルギー・建物相は、「気候変動の緊急性と化石燃料部門従事者の懸念をともに考慮し、化石燃料生産の野心的だが均衡の取れた段階的廃止の状況を示したい」とし、他の国々が同様の措置を取ることに期待を示した。
【デンマーク気候・エネルギー・建物省】

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