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環境ニュース[国内]

シャープ、食品などの冷凍輸送用蓄冷材として活用が可能な-22℃に温度を保つ「適温蓄冷材」を開発

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2021.06.04 【情報源】企業/2021.05.24 発表

 シャープは、液晶材料の研究で培った技術をベースに、冷凍輸送時の蓄冷材として活用が可能な融点-22℃の「適温蓄冷材」を開発した。現在広く使用されているドライアイスの代替品としての活用をはじめ、今後さまざまな用途での活用が想定される。
 ドライアイスは近年、原料となる液化炭酸ガスの不足などにより夏場を中心に品薄となる傾向が続いており、温室効果ガス排出削減への機運の高まりも相まって、冷凍輸送の現場ではドライアイスに代わる蓄冷材が求められている。しかし、冷凍食品向け蓄冷材のほとんどは、使用前に-40℃の専用凍結庫内で凍結させる必要があるため、多くの電力エネルギーが消費されている。
 同社の社内ベンチャー「TEKION LAB(テキオンラボ)」では、-25℃の環境下で凍り始める融点-22℃の「適温蓄冷材」を新たに開発した。この「適温蓄冷材」は水が主成分でありながら、「-24℃〜+28℃」の間の特定の温度を一定時間保てることが特長。今回開発した融点-22℃の「適温蓄冷材」は、冷凍食材の保冷に適している-20℃付近の温度で保冷対象物を一定時間保つことが可能。また、-30℃設定の凍結庫において従来の保冷剤と比較した場合、凍結させるためにかかる時間を約40%以上短縮できる。凍結に必要なエネルギーを抑えられ、CO2排出量の抑制にも貢献する。
【シャープ株式会社】

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