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環境ニュース[海外]

ドイツ 製品の開発・生産に人工知能を活用する企業が増加を示す研究結果を報告

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2021.06.18 【情報源】ドイツ/2021.06.09 発表

 ドイツ連邦環境省は、製品の開発や生産に人工知能(AI)を活用する製造企業の増加を示す調査結果を報告した。これは、ドイツ技術者協会資源効率性センター(VDI ZRE)が実施した研究調査であり、対象となった企業では、その規模を問わず、42%の企業がすでに自社における生産に人工知能を活用しているという。企業は人工知能を使用することにより、コストと時間を節約するだけでなく、製品の品質の向上や材料、エネルギーの消費の節約を求めている。一方で、社内に人工知能を導入するには関連するノウハウの不足や導入の労力など困難を抱える企業も多く、データの安全性や可用性の低さについても懸念が示されている。今回の調査では、企業や政策、研究に対する提言も行っており、中小企業には人工知能やデータ戦略を策定する際に材料やエネルギー効率の考慮の必要性を指摘し、政策には人工知能の実用化の研究の助成を求めている。また学術界には人工知能と資源効率に関する共同研究の実施、さらに人工知能分野の企業には、この分野が外部からの支援に大きく依存していることから、科学、開発、ユーザーによるコラボレーションが重要だと指摘している。ドイツ技術者連盟資源効率性センターは連邦環境省の委託を受けて活動しており、環境技術と材料、エネルギー効率の高いプロセスに関する情報を、特に中小企業の資源効率の向上を支援するために一般的に理解できる方法で提供することを業務にしている。
【ドイツ連邦環境省】

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