一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

三菱ケミカル、植物由来の透湿性フィルムを発売、循環型社会の実現に貢献

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2021.09.02 【情報源】企業/2021.08.02 発表

 三菱ケミカル株式会社は、植物由来原料を用いた透湿性フィルム「Green KTF(TM)」の販売を開始したことを発表。植物由来原料を用いた透湿性フィルムは、同社が新たに開発した独自製法で実現した、世界的に見てもユニークな製品となる。
 「KTF(R)」は、天然物由来の炭酸カルシウムと、石油由来のポリエチレンを主原料とする微多孔質のフィルムで、水蒸気より大きく水滴よりも小さい孔径を有することにより、湿気は通すが水は通さない性質をもち、主に紙おむつをはじめとする衛生材料のバックシートや高機能防護服の基材等に使用されている。近年、アジア地域などの発展に伴い需要が増加しており、今後も堅調に推移することが見込まれている。
 「Green KTF(TM)」は、従来の《KTF®》と同等の性能を有しながら、植物由来ポリエチレンを原料に用いることで、製造時のCO2の排出量を約30%削減した。もう一つの主原料である炭酸カルシウムも含め、約9割が天然物由来のため、環境負荷を低減させた新製品となる。
 同社は三菱ケミカルホールディングスグループが掲げる中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」のもと、サーキュラーエコノミー実現に向け、バイオマスプラスチック製品の拡充を進めており、今後も、高い機能と環境性能を併せ持つ製品の開発・提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく、としている。
【三菱ケミカル株式会社】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース