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環境ニュース[国内]

出光、常温、常圧下アンモニア製造技術の開発」がNEDOグリーンイノベーション基金に採択

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.02.15 【情報源】企業/2022.01.07 発表

 出光興産株式会社が幹事会社として実施する「常温、常圧下アンモニア製造技術の開発」が、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「グリーンイノベーション基金事業/燃料アンモニアサプライチェーンの構築プロジェクト」の課題の一つとして採択された。事業期間は、2021年度から2028年度の8年間(予定)。
 脱炭素社会実現へ向け、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアは、エネルギーキャリアや発電・工業ボイラー用の新燃料として注目されている。しかし、現在の製造方法(ハーバー・ボッシュ法、以下「HB法」)は、高温・高圧下で水素と窒素を反応させるため、製造に多大なエネルギーが必要となりCO2の排出が避けられない。また、HB法は原料の水素を石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料から取り出すため、原料由来のCO2も排出する。アンモニアは次世代のエネルギー源として有望視されているが、製造時のCO2排出量を抑制することが持続可能な社会を構築する上で課題となっている。
 同事業では、常温・常圧の温和な反応条件下でアンモニアを製造する新技術の確立とコスト競争力が高い量産化へ向けた技術開発を行い、アンモニアの製造工程におけるカーボンフリーの実現を目指す。
 同事業は国立大学法人東京大学、国立大学法人東京工業大学、国立大学法人大阪大学、国立大学法人九州大学、および、国立研究開発法人産業技術総合研究所と共同で行い、高性能モリブデン触媒を活用した新規アンモニア製造技術の確立により商用規模でのグリーンアンモニアサプライチェーン構築に貢献することを目指す。
【出光興産株式会社】

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