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環境ニュース[海外]

カナダ政府、炭素価格付け制度で徴収した収入を産業部門の排出削減に投資する新基金を開設

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.03.02 【情報源】カナダ/2022.02.14 発表

 カナダ環境・気候変動省は、同国の炭素価格付け制度で徴収した収入を活用し、産業部門の排出削減とクリーン技術・グリーンエネルギー導入に向けた取組を支援する新たな基金を開設した。
 カナダ政府は、産業部門を規制する排出権取引制度「出力ベース価格付けシステム(OBPS)」を実施している。各産業施設の排出上限は製品の性能基準と生産レベルを基に算定され、超過の場合は課金となる。OBPSによる収入は各州に返還、排出削減の基金として活用する。この基金には2種類あり、1つは「脱炭素化奨励プログラム」で、産業部門の長期的な脱炭素化と排出削減に資するクリーン技術プロジェクトを支援。もう1つは「未来電力基金」で、OBPS対象の発電施設からの収入でクリーン電力プロジェクトを支援する。
 今回、マニトバ州、ニューブラウンズウィック州、オンタリオ州、サスカチュワン州の重工業からの収入を活用し、これらの州の低炭素技術プロジェクトを支援。2019年の遵守期間で得た約1億6100万ドルが炭素汚染削減プロジェクトに充てられるという。
【カナダ環境・気候変動省】

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