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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、負荷が増している欧州の地下水の現状を報告

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2022.04.07 【情報源】EU/2022.03.22 発表

 欧州環境庁(EEA)は、「世界水の日」に際して欧州の地下水の現状に関するブリーフィングを公表し、汚染や取水、気候変動によって負荷が増している状況を報告した。EUでは、飲料水の65%、農業用灌漑水の25%が地下水で賄われている。しかし、最新のデータによると、EUの地下水域の約29%は生態系や市民のニーズを満たすことができない状態にある。地下水域全体のうち、24%は硝酸塩や農薬を中心とした農業に起因する汚染のために化学的状態が不良、9%は主に灌漑による過剰な取水のために量的状態が不良だという。さらに、気候変動が灌漑水の需要増を招き、こうした問題を悪化させるとみられる。欧州グリーンディールにおいては、持続可能なかたちで水資源を管理し、化学物質による汚染や水ストレスの問題に対処する必要性が示されている。EEAは、農業や公共水道による負荷を低減することが鍵だが、地下水監視のデジタル化といった情報技術(IT)の活用や、新たな資金調達手段、循環型の地下水利用などの新しいアプローチも必要だと指摘する。
【欧州環境庁】

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