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環境ニュース[国内]

三菱ケミカル、植物由来原料を使用したMMAモノマーのパイロットプラント設計開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.04.18 【情報源】企業/2022.02.16 発表

 三菱ケミカル株式会社及びその連結子会社である三菱ケミカルメタクリレーツ株式会社は、植物由来原料を使用するMMA(メチルメタクリレート)モノマーの製造技術を開発し、このほど、パイロットプラントの設計に着手したことを発表。

 同社グループは、次の3つの方法により製造するMMAモノマーを「サステイナブルMMA」と定義し、製造技術の開発に取り組んでいる。

 1. 使用済みのアクリル樹脂を回収、分解して再利用するケミカルリサイクル
 2. 既存のMMAモノマー製造プロセスに植物由来原料を適用する新規製造技術
 3. 植物由来原料から発酵法により直接MMAモノマーを製造する新規製造技術

 今般、2.の技術開発において成果が得られ、新たにパイロットプラントの設計を開始することとした。今回のプロセスは、植物由来原料を既存プロセスに適用させるもので、これにより100%バイオ由来の炭素を有するMMAが製造可能となる。パイロットプラントは2023年度に稼働させ、品質及び技術の実証を経て、2026年には既存の商業規模プラントへの適用を目指す。
 また、既存のMMAモノマー製造技術においても、革新的な触媒の開発や生産性を向上させるプロセスの開発を行い、製造時のエネルギー消費や排出物の削減により、環境負荷の低減に努めていく。
 MMAは自動車のランプカバー、看板、水族館の水槽、塗料、建材などに用いられるアクリル樹脂の原料で、世界需要は360万トンを超えており、今後も各国GDP並みの伸びが見込まれている。
【三菱ケミカル株式会社】

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