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環境ニュース[国内]

川崎汽船、シンガポールにおける船舶向けアンモニア燃料供給の実現に向けた検討促進と燃料供給船に関する基本承認を取得

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.07.12 【情報源】企業/2022.05.13 発表

 川崎汽船株式会社は、シンガポール海事港湾庁(MPA)とともに、A.P.Moller-Maersk A/S、Fleet Management Limited、Keppel Offshore & Marine、Maersk Mc-Kinney Moller Center for Zero Carbon Shipping、住友商事株式会社、AmericanBureau of Shipping(ABS)によるシンガポールにおける船舶向けアンモニア燃料供給の実現に向けたコンソーシアムに、新たなメンバーとして2022年4月に加入し、共同検討の加速に向けた覚書を締結した。今後、本コンソーシアムのメンバーを中心に、2020 年代後半からの船舶向けアンモニア燃料供給の実現を目標として、より具体的な検討・準備を進めていく。また、コンソーシアムは、2022 年 5 月 6 日に事業開発の一環として、ABS よりアンモニア燃料供給船の設計基本承認(Approval in Principl:AiP)を取得した。
国際連合の専門機関である国際海事機関(IMO)は、国際海運における温室効果ガス(GHG)の排出量を 2050 年までに 2008 年比で半減させる目標を掲げている。アンモニアは燃焼時にCO2 を排出しないため、海運業界におけるGHG排出量削減に大きく寄与する可能性のある次世代の代替船舶燃料として期待されている。
 コンソーシアムは、2021年3月よりシンガポールでの船舶向けアンモニア燃料供給の事業化に向けた検討を共同で開始した。1年間の共同検討を通して、アンモニア調達地候補の特定、アンモニア輸送船や貯蔵タンク等のインフラ調査、またアンモニア燃料供給船の基本設計、それらコストの概算見積もりなどを行った。今般、新たなメンバーとして加入した川崎汽船、MPAの協力の下、アンモニアのサプライチェーンの詳細検討およびライフサイクルアセスメント、船舶向けアンモニア燃料供給の安全性評価、オペレーション・ガイドラインの策定に向けた活動を行う。
 コンソーシアムは引き続き海事関係者やシンガポール関係省庁と協力し、国際海運の重要拠点の一つであるシンガポールにおいて、世界に先駆けたアンモニア燃料供給の実現を通じ、海運業界の脱炭素化への貢献を目指す。
【川崎汽船株式会社】

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