ケニアとイギリス、ケニアの脱炭素化を支援する計算ツールを共同で開発

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2022.08.16 【情報源】イギリス／2022.07.29 発表

　ケニアエネルギー省、イギリスナイロビ高等弁務官事務所、ストラスモア大学は、ケニアがエネルギーに関して取るべき経路を特定するための双方向型計算ツール「ケニア炭素排出削減ツール（KCERT2050）」を共同開発した。イギリスは2010年に国際気候ファイナンス（ICF）の資金によって自国向けの計算ツールを開発しており、そのツールは今回のケニア向け以外にもこれまで19ヶ国と6地域のエネルギーモデルの開発に応用されてきた。エビデンスに基づいた議論を可能にすることで、ケニアが国の気候目標を達成するのを支援していく。以下の4点がKCERT2050の目的である。
　・グリーン成長への移行の際に取りうる多様な経路を、ツール利用者（政府、企業、学界、個人）が理解するのを助ける
　・エネルギー需給、炭素排出、輸入依存度などに関する数値を提供する
　・エネルギーに関する政策協議を促進し潜在的な政策介入を可能にするプラットフォームを提供する
　・2030年までに温室効果ガス排出を特段の対策のないケース比で32％削減するという更新された国別約束（NDC）の実現を支援する
【イギリス政府】