イギリス政府、低炭素の熱源を利用したイングランドの熱供給ネットワーク事業の支援のため5400万ポンド超を拠出

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.08.17 【情報源】イギリス／2022.07.29 発表

　イギリス政府は、低炭素の熱源を利用したイングランドの革新的な熱供給ネットワーク事業を支援するため、総額5400万ポンド超を拠出すると発表した。
　熱供給ネットワークは断熱管を用いて集中熱源（大規模ヒートポンプ、工場排熱等）から採熱し、複数の建物（家庭その他）に供給するシステム。他の方法ではアクセスできない大規模な再生可能熱源（大規模河川・産業排熱等）を利用でき、エネルギー安全保障を強化しつつ、暖房費削減、地域発電促進、費用効率の高い排出削減方法の提供が可能である。
　今回の資金提供は、イングランドとウェールズの熱供給ネットワークの開発を支援する投資プロジェクト（HNIP：総額3億2000万ポンド）の一環として行われ、ハーリンゲイ・ロンドン自治区、サリー州ウォーキング、ベッドフォードシャー州スチュワートビーでの4事業が対象となる。これにより、イングランドの約2万8000の家庭や企業が高価な化石燃料から脱却できるという。HNIPの下、2018年以来これまでに計2億5000万ポンド超が提供されている。
【イギリスビジネス・エネルギー・産業戦略省】