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環境ニュース[国内]

花王、和歌山下津港RORO船 定期航路化による製品安定供給と環境負荷低減の取り組み

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.11.09 【情報源】企業/2022.10.14 発表

 花王株式会社は、和歌山工場から首都圏への製品輸送に、トラックの運転車両を切り離してトレーラー(貨物部分)のみを運搬するRORO船を利用することにより、トラックドライバーの長時間・長距離輸送の負担を軽減し、CO2排出量削減など環境負荷の低減を進める。

 積み荷の移動にクレーンが不要で、災害時の支援物資などの輸送に有効なRORO船の定期航路化を進める和歌山県と連携し、和歌山市近隣企業や運送会社と協力して2022年6月に試験輸送を実施した結果、2022年10月8日(土)から毎週土曜日の定期航路として就航が実現した。

 同取り組みでは、和歌山工場から約1kmの和歌山下津港において、製品を積載したトレーラーを愛媛県の大王海運が運行するRORO船に積み込み、ドライバーは運転車両を切り離して下船、トレーラーのみ千葉中央港へ海上輸送する。千葉中央港に到着後は別のトラックドライバーが運転車両をトレーラーに連結して、沼南(千葉県)、岩槻(埼玉県)、八王子(東京都)、川崎(神奈川県)の各物流拠点へ輸送する。
 安定した輸送能力を確保するためには、トラックドライバー不足対策と労働環境改善への対応が重要。今回のモーダルシフトにより、600km近い距離を無人で輸送することができ、陸送距離が短くなることでドライバーは日帰りで運行が可能となる。運送費用は一部輸送ルートでは増加するが、CO2排出量を年間355トン削減できる見込みのため、ICP価格(18,500円/トン-CO2)を考慮することにより取り組みが可能となった。
【花王株式会社】

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