一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

出光、豪州でバナジウム事業を推進するVecco社へ出資 高騰が進むバナジウムの安定供給に寄与

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.11.17 【情報源】企業/2022.11.08 発表

 出光興産株式会社は、豪州でバナジウム事業を推進するVecco(ヴェッコ)社(Vecco Group Pty Ltd)へ出資した。
 Vecco社は、豪州クイーンズランド州でバナジウム鉱山と電解液プラントに関するプロジェクト(プロジェクト名:Debella Project:デベラPJ)を進めている。デベラPJは、バナジウム鉱石の採掘・バナジウムを使用したレドックスフロー電池(※)向けの電解液生産を行うプロジェクトとなる。同社は同プロジェクトにおいてバナジウムの採掘・五酸化バナジウムへの精製・バナジウム電解液の生産を行う地産地消のバリューチェーンを構築し、地政学的に安定した豪州でのバナジウムの供給安定化と需要創出に貢献することを目指していく。
※レドックスフロー電池:
 バナジウムなどのイオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う蓄電池。
 電極や電解液の劣化がほとんどなく長寿命、安全性も高く、電力系統用蓄電池に適した特性を持っている。


 クイーンズランド州政府が9月に発表したエネルギー計画(正式名称Queensland Energy and Jobs Plan)の下、同州では2035年までに再生可能エネルギー比率を80%まで引き上げることを目標とし(2022年現在21%)、再生可能エネルギー電源の開発・送電網の整備・需給調整を担う電力貯蔵設備といった分野に大規模な投資が行われる予定となっている。特に電力貯蔵設備に対しては、州内で産出するバナジウムを活用した大型のレドックスフロー電池の導入が期待されている。
【出光興産株式会社】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース