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環境ニュース[国内]

住友化学、アクリル樹脂の再資源化に向けてケミカルリサイクル実証設備が完成、異業種との連携で資源循環システムの構築本格化

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2023.02.01 【情報源】企業/2022.12.23 発表

住友化学は、このほどアクリル樹脂(PMMA、ポリメチルメタクリレート)のケミカルリサイクル実証設備を愛媛工場(愛媛県新居浜市)に新設した。2023年春からケミカルリサイクル品のサンプル提供を開始し、使用済みアクリル樹脂の回収から再資源化を経て、製品として使用するまでの一貫した資源循環システムの構築を本格化させる。

住友化学は、アクリル樹脂を熱分解し、原料となるMMA(メチルメタクリレート)モノマーに高効率で再生する技術を株式会社日本製鋼所と共同開発し、愛媛工場に実証設備を新設した。設備には、同社の二軸混練押出機を導入しており、同社は、アクリル樹脂を高品質に再生する技術の実証と量産化の検討を行う。再生したMMAモノマーは、化石資源を原料とした材料と同等の品質で、従来品と比べて製品ライフサイクル全体のGHG排出量を60%以上削減できる見込み。再資源化の仕組みづくりにも既に着手しており、長年の協業先である日プラ株式会社や大手家電メーカーなどから廃材や使用済みアクリル樹脂を回収するとともに、再資源化した樹脂の顧客開拓も進めている。今後、異業種と連携してアクリル樹脂の回収から再生、製品化まで取り組むことで、アクリル樹脂の資源循環システムの構築を加速していく。
【住友化学株式会社】

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