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環境ニュース[国内]

凸版印刷、紙製アンテナ基材の環境配慮型NFCタグラベルを販売開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2023.02.14 【情報源】企業/2023.01.23 発表

凸版印刷株式会社は、従来一般的に使用されているPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに代わり、紙素材をアンテナ基材として使用した、環境配慮型NFC(近距離無線通信)タグラベルを開発。2023年1月23日より、環境問題への意識が高いヨーロッパを始め、全世界で販売を開始。

このタグラベルは、紙への置き換えによりプラスチックの使用量をゼロにすると同時に、新たな回路形成技術によりNFCデバイスとして十分な通信性能を確保している。さらに、基材が紙である特長を活かし、剥がすとNFCタグラベルが破壊され、通信不能となる構造を採用、ラベルの貼り直しによる不正利用を防止する。

レーザー加工とロールtoロールによる連続搬送プロセスを組み合わせた新たな回路形成技術により、電気抵抗が低いアルミニウム箔を用いて紙基材上にアンテナを形成した。これにより、NFCタグとしての通信性能は保持したままで「プラスチックフリー」を実現している。標準的なサイズ(80×45ミリ)のNFCタグラベル100万枚をPETフィルム基板から紙基材製に置き換えた場合、プラスチック樹脂約110kgの使用を削減する。

紙基材が表層材を兼ねる層構成により、環境配慮型NFCタグラベルは、PETフィルムを基材とする当社既存品と比較してラベルの厚さを30%削減した。これにより、NFCタグラベルを貼り付けた書類等を重ねてもかさばらず、使用時の利便性が向上する。
【凸版印刷株式会社】

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